そのライブハウスはあたたかかった

INKTのライブは、あたたかい。

11月の渋谷でそう感じて、「また入りたい!」とクリスマスイブの柏にも行って、あらためて確信するクリスマスです首が痛いです慣れないヘドバンやりすぎました。


2016年、KAT-TUNの充電期間がはじまった後も、有難いことにテレビで彼等を目にすることは多く。とはいえ音楽を堪能したい! 現場に入りたい! という欲を持て余した私は、ひょんなことから今の赤西さんの曲を聴きあまりの良さに速攻CD買ってファンクラブ入って現場に複数回入った(この件はまた別途ねちねち書くよ!)。去年まで「赤西さんと田中さんについては深追いするのがこわい…」と言っていたのに、急速な手のひら返しっぷり。

そして10月、長年のKAT-TUN担であるフォロワさんのINKTライブ感想を読んでグッときて、やっぱ今年中に行ってみるかー! と音源すら聴かないまま勢いで予約を入れた。その時点でも、まだ、割とビビっていた。

私はKAT-TUN時代の田中さんのソロが、楽曲のテイスト・ジャンルがツボで、めちゃくちゃ好きで、とくにDANGEROUS CATのコンサート映像は非オタ・他グループ担との鑑賞会に必ず持ち込むほど大好きで、でも彼が今やっているのはロックなんだよな…いやロックも好きだけど…でもすべてのロックを愛せるほど筋金入りのロック好きというわけではないし…あんまりピンとこないなーとか思えちゃったら、アイドルの彼を観たかったとかぐるぐるしちゃったら、どうしよう……とグダグダ考えすぎて、せっかく買ったCDを聴く勇気も出ないまま当日を迎えた。

TSUTAYA O-WEST。調べてみたらキャパ600人。

私はこれから、この距離感で田中聖を拝むのか…と実感の湧かないまま、後方に陣取った。今日は様子見だから大人しくしていよう、と厚手の長袖カットソーに革靴、というライブハウスを舐めきった恰好だった。

いやホント、舐めきってた。

歓声に迎えられ現れるメンバー。重厚なサウンド、田中さんの声は甘いが歌は力強く、嬉しそうに楽しそうに盛り上がる周囲の皆さまにも煽られ、もはや一曲目から手を振り上げてたしコールするしジャンプしたし大人しくとは何だったのか。三曲目には汗ダラダラだった。

いじめに遭ったという過去と最近その相手に会って謝られたこと、でも嫌なことも自分を作ってくれた一部、と語るMCからの、『Ugly Duckling』。
聴いているうちに超個人的な過去の色々なこと、自分が傷ついたこと、自分が深く傷つけたひとのことがグワーッてフラッシュバックした。もう何年も名前すら思い出していなかったひとたちのことが浮かんだ。当時の私の振る舞いを責めたひとのことも。楽しいのに、胸が締めつけられるようで、頭の中ぐるんぐるんしながら身を揺らしてた。

『FTW』のダークでまがまがしい雰囲気の中、挑発的にラップを繰り出す田中さんの姿に卒倒しそうになりながらヘドバンして。

そして後半、「日ごろの嫌なことあるだろ、全部ぶちまけろ、暴れろ!」といったニュアンスのMCを聴いて、田中さんの慈愛に満ちたやさしい微笑みを拝んで、『Ugly Duckling』以降、脳内を渦巻いていたドロドロしたモノがシュパーン! と晴れた感覚があった。

嫌なこともあるし、うまくいかないこともあるし、色んなひとを傷つけたし傷つけられたし、ぜんぜん完璧でも素晴らしくもないけど、私はそういう人間だし、少なくとも今の人生は楽しいし、それでいいや! という謎にアッパーになってアンコールまで全力で、声が枯れるまで盛り上がった。

とにかく、ひたすらに、楽しかった。

グッズもかわいい。

会場を出て、ラブホテル街を歩きながら、ずっとそんなことを考えていた。攻撃的な音楽があっても、MCは気の置けない空気感が伝わってきて、田中さんのみならずメンバー皆さんが楽しそうにパフォーマンスされていて。

そして、ここまで彼等を支えてきたファンの方々が、とにかく目の前のステージを楽しむ! という熱気にあふれてて、排他的な雰囲気がなくて。若い女の子も年上のお姉様も、オシャレな男の子も、海外から来たファンの方も、皆思い思いにINKTの音楽を楽しんでいる、その姿も、ライブをつくる大切な要素のひとつで。

髪も顔も服も汗まみれで寒かったけど、めちゃくちゃ心あたたまって帰路についた。



二回目の昨夜は、各メンバーのことを観る余裕も出てきた。

mACKAzさんはMCでは親しみやすい面白い(雑な「メリクリメリクリ」よかった)のにベース弾く姿がカッコよくて、代打SINさんは「やったことない曲の方が多かった」とは思えないクオリティでドレッド振り乱してギター掻き鳴らす姿が素敵すぎて「SIN様!」の声が上がることに納得。次回はKeiさんのギターきちんと拝みたい。

そして昨夜はSASSYさんのカッコよさにやられていた…しゃべるとふんわり柔らかい雰囲気なのにドラムめちゃくちゃ激しくて超カッコイイ…二児の父…来世はバンドマンになりたい……と謎の憧れを抱いた。

アンコールの『Trigger』イントロ、カッコよすぎる問題。

FTW

FTW

  • INKT
  • ロック
  • ¥250

そして首を痛めたのは主に『FTW』が原因ですね。やっぱり田中さんのラップが好きだしこの曲ホント好きだしよく見たら作曲SASSYさんだった…ヤバイ……

ライブ中に2回くらい、あまりにもたまらなくなって腕をおろしてちょっと涙ぐんでしまった。

ダイレクトに心の芯を揺らしてかき乱す、そんな笑顔だった。ただ幸せそうなら、私も良かったねと笑えばいいのに、何で泣いてしまったんだろう。なぜあんなにも胸が締めつけられたんだろう。

田中さんの愛の深さとか、ファンを想う気持ちとか、音楽への想いとか、勝手にいろいろ想像してしまっていたのかな。だって本当に、あまりにも楽しそうだったんだよ。

初見の『Ugly Duckling』では自分の中のドロドロしたものをかき乱されたが、昨日は田中さんの笑顔に泣き、ついこの間こんな記事を書いていたせいで、『東京』にエモーショナルになってしまった。

東京の夜の空は
星が少なくて
君の顔 君の声も
うまく思い出せないけど

東京 - INKT - 歌詞 : 歌ネット

東京

東京

  • INKT
  • ロック
  • ¥250

ステージにKeiさんがいないこと、サンタコスのカワイイ女の子がいること以外は、やっぱり渋谷のあの夜と同じくらい、あたたかい現場で。

アンコール終演後、スクリーンに映し出される日本地図、47都道府県ツアーの文字にあがる歓声、目の前の女の子がその場に崩れ落ちしゃがみ込み、その事実にも光景にも鳥肌が立って。クリスマスイブの夜にこの場所を選んで、本当によかったと思えた。



単純に「あの現場にまた入りたい!」と渇望してそれを実現しまうほどには、この2016年で、私はジンアカニシもINKTも好きになった。好きにならずにはいられなかった。
いろんなことがあった2016年だが、それは本当に収穫だった。行動してよかった。


私はそれほど沢山のライブに足を運んでいるわけではないけど、INKTのライブのあの楽しさとあたたかさ、初めてでも「受けとめてもらえている」安心感やホーム感がある現場はやっぱり稀有だと思うし、47都道府県に来てくれるし、チケットあまりにもお手頃価格だし、たくさんの人がやって来るライブになることを祈ります!

ツアー初日、東京。またあのTSUTAYA O-WESTで、INKTを観れるといいな。


この写真めちゃくちゃ好きです! 楽しいイブをありがとうございました!!!!!